マニフェスト
美への偉大な回帰
忘れられた本質
過去一世紀、人類は効率と進歩を同一視してきました。 スピードと利便性を追求する中で、私たちは静かに世界から美を奪い去ってきました。 装飾は画一化に、 職人技は大量生産に、 そして意味は機能に取って代わられました。 かつて都市は人々の声で語りかけていました。 しかし今、都市は互いに響き合い、 ガラスとコンクリートが静かに、しかし痛ましい繰り返しを繰り返すのです。
アイデンティティの喪失
この美の忘却は、より深い喪失、 つまり真の自己、 他者や周囲の世界と繋がる私たちの一部、 の喪失を反映しています。 その繋がりが薄れると、 共感、帰属意識、そして想像力も薄れていきます。 建築とデザインは、このことを最も如実に示しています。 私たちの都市や国家の独自の個性は、 効率的で機能的でありながら魂のない、 画一的なグローバルな美学に飲み込まれてしまいました。 美を忘れることで、 私たちはかつて自分自身を映し出していた鏡を消し去ってしまったのです。
再覚醒の必要性
私たちは美を美術館や記念碑の中に閉じ込め、 遺物を過去の遺物として扱い、 現代社会に息づくそれらを想像することさえしませんでした。 想像力は鈍ってしまいましたが、 創造し、彫り、織り、装飾し、建築し、 そして私たちの遺産を大切にしたいという衝動は今もなお生き続けています。 それは私たちの眠っている本性であり、 目覚めるのを待っています。 静かな憧れが私たちを呼んでいます。 私たちは世界中を旅し、大聖堂、モスク、寺院、庭園といった、 美と生活が切り離せない時代の名残に驚嘆します。 この巡礼は、何世紀も後には、 現代の建築を訪ねるために行われることは決してないでしょう。
ポイエーシスの使命
ポイエーシスは、世界に残る素晴らしい手工芸の装飾芸術を活性化させることで、 私たちの生活、家庭、都市、そして文化に美意識を取り戻すことを目指しています。 歴史的文書の保存、地域社会との連携、 そして熟練の職人や弟子を支援する委託事業を通して、 私たちはこれらの伝統が過去の遺物ではなく、 私たちの現在と未来を形作る活力として生き続け、進化し続けるよう努めています。
新たなルネサンスに向けて
これらの伝統が文化を超えて目覚めるにつれ、 新たな対話が生まれ、作り手、建築家、そしてコミュニティが繋がります。 様々な地域の工芸品が対話に加わり、未来の遺産が誕生し、 私たちを待ち受ける新たな古典時代の種を蒔きます。 私たちより古い文明は、周囲を愛で満たしました。 彼らの芸術と生活は切り離すことのできないものであり、 彼らの空間は思考と存在で生き生きとしていました。 ポイエーシスは、美、工芸、そして生活が再び切り離せない、 あの一体性への回帰を呼びかけています。 それを生み出す手を支えることで、 私たちは私たちを繋ぐ精神を守ることができます。 これが私たちの仕事であり、 使命であり、 美への偉大な回帰なのです。