
《日米の架け橋》
2025年の米国巡回展のために、Poiesisは日本とアメリカをひとつの構図に収める一枚のパネルを依頼しました。制作は、ほかのどのご依頼とも同じ道筋をたどりました。対話、最初のメモとスケッチ、原寸下絵、そして彫り。
スケッチから彫刻まで、制作の歩みをたどる個人のご依頼
どのご依頼も対話から始まり、ほかのどこにもない一点の作品となって実を結びます。
Poiesisは、お客様と井波の彫刻師をおつなぎし、オリジナルの作品をともにつくり上げます。ご自宅のために、コレクションのために、あるいは大切な節目のために。



制作の流れ
井波の彫刻師は250年以上にわたり、注文を受けて彫刻を手がけてきました。はじめは寺社のために、そしてこの100年ほどは、個人の住まいをはじめとするさまざまな場のために。どのご依頼も、その作品を手にする方を中心に組み立てられます。彫刻師は丁寧な対話を重ねてお客様の思い描くものを引き出し、それを木に刻んでいきます。作品は一つひとつ異なるため、以下の五つの段階はあくまで目安で、ご依頼ごとに形を変えます。最初のご相談から作品がお手元に届く日まで、私たちはお客様と彫刻師のそばに付き添います。
これまでのご依頼から
名古屋出身の依頼主のために、故郷を彫った一対の欄間を。
漬物店のために、野菜の欄間を。
社名が「藤」の字で始まる会社のために、藤を。
菓子店のために、音の鳴る彫刻を。

01
すべての作品はここから始まります。だからこそ、時間を惜しみません。出発点はどこからでもかまいません。お手元の絵からでも、作品を迎えたい部屋からでも、あるいは「こんなものがあれば」という漠然とした思いからでも。空間のこと、そこで過ごす人々のこと、そして作品に託したいもの――物語、記念すべき機会、お客様にとっての特別な意味――について、じっくりとお話を伺います。写真や寸法、着想のもとになるものがあれば、どうぞお寄せください。かたち、大きさ、木材、題材について何ができるのか、そしてそれにふさわしいご予算はどのくらいか、ご一緒に探っていきます。
井波の彫刻師、石原良定。
02
作風がお客様のプロジェクトに最もふさわしい彫刻師に、伺った内容をすべてお伝えします。その考えをもとに、作品の内容、寸法と木材、担当する彫刻師、制作期間の目安、制作費をまとめた提案書をお作りします。契約書へのご署名と着手金のお支払いをもってご依頼が確定し、彫刻師が下絵に取りかかります。

03
まず、彫刻師が最初の下絵をお送りします。いただいたご意見をもとに、私たちが間に立ってお客様と彫刻師のやりとりを重ね、図案を練り上げていきます。やりとりの回数は、提案書で取り決めた範囲です。最終的な下絵をご承認いただいた時点で、彫りに入ります。
《日米の架け橋》のための最初のメモとスケッチ、そして下絵の素案。
最終下絵
紙の上で承認を得てから、木に写されます。
三代南部白雲による《日米の架け橋》の最終下絵。和紙に描かれ、署名と2025年8月の日付が入っています。
04
作品は、井波にある彫刻師の工房で、すべて手で彫られます。作業台に揃うノミは300本を超えます。制作の進行に合わせて写真と経過をお知らせし、制作期間の長いご依頼では少なくとも月に一度お送りします。
荒彫りの段階にある材の上に置かれた道具。木にはまだ下絵の線が残っています。

荒彫りから仕上げまで
承認された下絵をもとに構図を材に写し、大まかな輪郭から最後の仕上げ面まで、段階を追って彫り進めます。ひと彫りひと彫りに、やり直しはききません。作品がかたちになっていくあいだ、お送りする写真でご覧いただくのは、次のような段階です。







05
彫りが仕上がったら、細部まで写した写真をお送りし、ご確認いただきます。その後、作品は職人の手で丁寧に梱包され、美術品専門の輸送業者により保険付きで輸送されます。関税の納付まで済ませたうえで、作品証明書とともにご指定の場所までお届けします。必要に応じて、取り付けのお手伝いもいたします。

可能性
井波の彫刻師たちは、そう言います。井波彫刻を決めるのは題材ではなく、技なのです。
戸口の上の欄間、壁を飾る彫刻パネル、彫刻作品、衝立、看板、シャンデリア、記念の品――決まった品目はありません。職人たちは、ご依頼が求めるどのようなかたちにも想像力を広げていきます。限りがあるとすれば、それはお客様とともに定めるものだけです。
制作事例

2025年の米国巡回展のために、Poiesisは日本とアメリカをひとつの構図に収める一枚のパネルを依頼しました。制作は、ほかのどのご依頼とも同じ道筋をたどりました。対話、最初のメモとスケッチ、原寸下絵、そして彫り。
スケッチから彫刻まで、制作の歩みをたどる
ある建設会社の新社屋のエントランスホールのために、社名に含まれる藤の花をシャンデリアとして彫りました。光を囲む1,000枚を超える彫刻の花びら。そのあいだには、12匹の虫の彫刻が隠れています。
藤の間を詳しく見るはじまりのヒント
ご依頼の多くは、ある場所、ある人、心に留めておきたい日といった、ごく個人的なことから始まります。そのきっかけになりそうな例を、実在の作品とともにいくつかご紹介します。
家族が後にした国と、新たな故郷となった国を、一枚のパネルに。記念日や結婚に、あるいは次の世代へ。
《日米の架け橋》(部分)。三代南部白雲、2025年、Poiesisの依頼により制作。
海辺や山あいの家に。窓から見える鳥や木々、花々を、パネルや鏡の額、戸口の彫刻に。
藤井組本社(南砺市)の玄関上のツバメ。三代南部白雲と白雲工房。
家紋、家の名、愛する動物。ともに暮らす人にとって意味のあるしるしを。
福を招く招き猫。藤井組本社のオフィスに。三代南部白雲と白雲工房。

城、祭り、近所の神社。育った土地の風景を、いま暮らす家のために彫ります。
名古屋を題材にした一対の欄間の原寸下絵のひとつ。故郷を彫刻に残したいというご依頼主のために。
彫刻は、飾り立てた部屋を必要としません。無地の壁にひとつ、扉の脇にヤモリ、鏡のまわりに額。静かな空間に、じっと見入るものが生まれます。
「家守」とも書くヤモリ。藤井組本社、ウォールナット張りの壁に。三代南部白雲と白雲工房。
結婚や記念日、誕生のお祝いに。箱や器、小さなパネルを、その日のために。
《幸ふくらむ》。谷口信夫による欅の木彫の器。
思い描いているもの、そしてそれを置きたい場所をお聞かせください。彫刻師と相談のうえ、通常数日以内に私たちからご返信します。
いただいたアイデアは、すべて私たちが拝読します。
工房から
この短い映像では、井波の熟練の彫刻師が、下絵と木材から、彫り、仕上げへと、作品ができあがっていく過程を語ります。
個人のご依頼
どのご依頼も対話から始まり、ほかのどこにもない一点の作品となって実を結びます。
Poiesisは、お客様と井波の彫刻師をおつなぎし、オリジナルの作品をともにつくり上げます。ご自宅のために、コレクションのために、あるいは大切な節目のために。



制作の流れ
井波の彫刻師は250年以上にわたり、注文を受けて彫刻を手がけてきました。はじめは寺社のために、そしてこの100年ほどは、個人の住まいをはじめとするさまざまな場のために。どのご依頼も、その作品を手にする方を中心に組み立てられます。彫刻師は丁寧な対話を重ねてお客様の思い描くものを引き出し、それを木に刻んでいきます。作品は一つひとつ異なるため、以下の五つの段階はあくまで目安で、ご依頼ごとに形を変えます。最初のご相談から作品がお手元に届く日まで、私たちはお客様と彫刻師のそばに付き添います。
これまでのご依頼から
名古屋出身の依頼主のために、故郷を彫った一対の欄間を。
漬物店のために、野菜の欄間を。
社名が「藤」の字で始まる会社のために、藤を。
菓子店のために、音の鳴る彫刻を。

01
すべての作品はここから始まります。だからこそ、時間を惜しみません。出発点はどこからでもかまいません。お手元の絵からでも、作品を迎えたい部屋からでも、あるいは「こんなものがあれば」という漠然とした思いからでも。空間のこと、そこで過ごす人々のこと、そして作品に託したいもの――物語、記念すべき機会、お客様にとっての特別な意味――について、じっくりとお話を伺います。写真や寸法、着想のもとになるものがあれば、どうぞお寄せください。かたち、大きさ、木材、題材について何ができるのか、そしてそれにふさわしいご予算はどのくらいか、ご一緒に探っていきます。
井波の彫刻師、石原良定。
02
作風がお客様のプロジェクトに最もふさわしい彫刻師に、伺った内容をすべてお伝えします。その考えをもとに、作品の内容、寸法と木材、担当する彫刻師、制作期間の目安、制作費をまとめた提案書をお作りします。契約書へのご署名と着手金のお支払いをもってご依頼が確定し、彫刻師が下絵に取りかかります。

03
まず、彫刻師が最初の下絵をお送りします。いただいたご意見をもとに、私たちが間に立ってお客様と彫刻師のやりとりを重ね、図案を練り上げていきます。やりとりの回数は、提案書で取り決めた範囲です。最終的な下絵をご承認いただいた時点で、彫りに入ります。
《日米の架け橋》のための最初のメモとスケッチ、そして下絵の素案。
最終下絵
紙の上で承認を得てから、木に写されます。
三代南部白雲による《日米の架け橋》の最終下絵。和紙に描かれ、署名と2025年8月の日付が入っています。
04
作品は、井波にある彫刻師の工房で、すべて手で彫られます。作業台に揃うノミは300本を超えます。制作の進行に合わせて写真と経過をお知らせし、制作期間の長いご依頼では少なくとも月に一度お送りします。
荒彫りの段階にある材の上に置かれた道具。木にはまだ下絵の線が残っています。

荒彫りから仕上げまで
承認された下絵をもとに構図を材に写し、大まかな輪郭から最後の仕上げ面まで、段階を追って彫り進めます。ひと彫りひと彫りに、やり直しはききません。作品がかたちになっていくあいだ、お送りする写真でご覧いただくのは、次のような段階です。







05
彫りが仕上がったら、細部まで写した写真をお送りし、ご確認いただきます。その後、作品は職人の手で丁寧に梱包され、美術品専門の輸送業者により保険付きで輸送されます。関税の納付まで済ませたうえで、作品証明書とともにご指定の場所までお届けします。必要に応じて、取り付けのお手伝いもいたします。

可能性
井波の彫刻師たちは、そう言います。井波彫刻を決めるのは題材ではなく、技なのです。
戸口の上の欄間、壁を飾る彫刻パネル、彫刻作品、衝立、看板、シャンデリア、記念の品――決まった品目はありません。職人たちは、ご依頼が求めるどのようなかたちにも想像力を広げていきます。限りがあるとすれば、それはお客様とともに定めるものだけです。
制作事例

2025年の米国巡回展のために、Poiesisは日本とアメリカをひとつの構図に収める一枚のパネルを依頼しました。制作は、ほかのどのご依頼とも同じ道筋をたどりました。対話、最初のメモとスケッチ、原寸下絵、そして彫り。
スケッチから彫刻まで、制作の歩みをたどる
ある建設会社の新社屋のエントランスホールのために、社名に含まれる藤の花をシャンデリアとして彫りました。光を囲む1,000枚を超える彫刻の花びら。そのあいだには、12匹の虫の彫刻が隠れています。
藤の間を詳しく見るはじまりのヒント
ご依頼の多くは、ある場所、ある人、心に留めておきたい日といった、ごく個人的なことから始まります。そのきっかけになりそうな例を、実在の作品とともにいくつかご紹介します。
家族が後にした国と、新たな故郷となった国を、一枚のパネルに。記念日や結婚に、あるいは次の世代へ。
《日米の架け橋》(部分)。三代南部白雲、2025年、Poiesisの依頼により制作。
海辺や山あいの家に。窓から見える鳥や木々、花々を、パネルや鏡の額、戸口の彫刻に。
藤井組本社(南砺市)の玄関上のツバメ。三代南部白雲と白雲工房。
家紋、家の名、愛する動物。ともに暮らす人にとって意味のあるしるしを。
福を招く招き猫。藤井組本社のオフィスに。三代南部白雲と白雲工房。
城、祭り、近所の神社。育った土地の風景を、いま暮らす家のために彫ります。
名古屋を題材にした一対の欄間の原寸下絵のひとつ。故郷を彫刻に残したいというご依頼主のために。
彫刻は、飾り立てた部屋を必要としません。無地の壁にひとつ、扉の脇にヤモリ、鏡のまわりに額。静かな空間に、じっと見入るものが生まれます。
「家守」とも書くヤモリ。藤井組本社、ウォールナット張りの壁に。三代南部白雲と白雲工房。
結婚や記念日、誕生のお祝いに。箱や器、小さなパネルを、その日のために。
《幸ふくらむ》。谷口信夫による欅の木彫の器。
思い描いているもの、そしてそれを置きたい場所をお聞かせください。彫刻師と相談のうえ、通常数日以内に私たちからご返信します。
いただいたアイデアは、すべて私たちが拝読します。
工房から
この短い映像では、井波の熟練の彫刻師が、下絵と木材から、彫り、仕上げへと、作品ができあがっていく過程を語ります。